大宮冬洋『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』
大学のゼミ後輩であるフリーライター、大宮冬洋君の新刊『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)を読みました。
大宮君が12人のフリーランサーに取材をしながら、会社に依存しないで生きていく方法の利点やライフスタイルのあり方を模索・検討するという内容です。
セルフサイジング(身の丈に合ったことをする)と専門性(好きこそものの上手なれ)をキーワードに、決して大儲けできるわけではないけれど自分なりの楽しい生き方、幸せな仕事の仕方を考えさせてくれる本だと思います。
印象的なのは、これだけネットで何でもホイホイ買える時代でも、やはり人と人とのつながりが仕事につながるということ。ネットワーク論に近い考え方ではありますが、彼が実感として得ている人とのつながりのあり方は大きなヒントになるでしょう。
もう一つ、利殖(金融商品での利益獲得)を「暗い」と看破したことに感動しました。そうだよ、「暗い」んだよ。カネはついてきても、人がついてこないんだよ。
我々がゼミで勉強してきたことが下地になってているように思えて仕方ありませんでした。同門からこんないい本(平易でわかりやすい)が出ていることがうれしいですね。
余談ですが、大宮君は著書や記事で自分を卑下する表現を良く使いますが、実際の彼はよくいろいろなことに気がつくナイスガイです。
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