2016年1月30日の記事

高橋健太郎『ヘッドフォン・ガール』

高橋健太郎さん初の(そしてアルテスパブリッシングさん初の)小説『ヘッドフォン・ガール』を読み終えました。

あらすじはアルテスさんのサイトをご覧ください。

http://artespublishing.com/books/86559-129-3/

 

僕と健太郎さんのやり取りが本格的にスタートしたのはここ数年のことで、それ以前も仕事で何度かお会いしてはいたのですが、Twitterを介してのやり取りが増えたころから、仕事でお会いする機会も増えてきました。

あるとき、ヒットラーのマイクをテーマにした小説を思い浮かんだという話は聞いたのですが、それがこうした形で上梓されるまでは、5年近くの時間が経ったと思います。

続きを読む "高橋健太郎『ヘッドフォン・ガール』"

2013年3月28日の記事

牧村憲一『ニッポン・ポップス・クロニクル 1969-1989』

牧村憲一さんは、日本のポップス・プロデューサーの草分け的存在です。

私が牧村さんとかかわりを持ったのは仕事を通じてで、具体的には津田大介さんと牧村さん、そして私の上司が登壇した、内田洋行でのセミナーからです。当時、津田さんと牧村さんは自由大学で「未来型音楽レーベルを立ち上げよう!」という講座を開いていて、その拡張版としてこの講座は行われました。

皆さん、覚えていますか? この内田洋行での講座で、牧村さんはこう宣言したのです。

「この講座に出た皆さんは、一人一レーベルを立ちあげなくてはならない」と。

牧村さんは後に「キャッチフレーズが独り歩きした」とおっしゃっていましたが、津田さんは自社にスタッフを抱えてメルマガを発行するようになり、私の部署でも配信レーベルが始まり、私自身もこの年にムックを編集したりと、新しいことが始まる契機になりました。

で、この後、渋谷エピキュラスを舞台に再開される「未来型レーベル講座」に出席もし、私も牧村シューレの末席に加わることになったわけです。“私淑している”と書きたかったんですが、実は門下生でした(笑)。

実は、牧村さんは何か質問を投げかけても、ストレートに返してくださらないことが多いんです。ただ、そこで投げ返される言葉がより深く問題に踏み込んでいて、いつも“ううむ…”と唸ってしまいます。ちょうど、私の恩師に質問したときと同じような気持ちになります。

 

そんな牧村さんの著書『ニッポン・ポップス・クロニクル』が発売となりました。心待ちにしていたので、大変うれしいです。

 

続きを読む "牧村憲一『ニッポン・ポップス・クロニクル 1969-1989』"

2013年1月28日の記事

新しいオーディオ・インターフェース

気がつけば5年も使ってきたオーディオ・インターフェース、PreSonus Fire Studio Projectが、先週の木曜にいきなり電源が入らなくなりました。正確には、ずーっと電源は入れっぱなしだったのですが、(論理的な)コネクションが外れている赤いランプが灯り、「あれ? おかしいな?」と思って電源を再投入したら、ランプは光らず、ハムノイズ的な“ブーン”というパルシブな音が低域で鳴り続けるだけ。たぶん電源部が死にました。

思えば、「とりあえず何でもよいから、ドラムが録れるだけの入出力を確保したい」と思って導入。結局これでドラム録ったことはないですが、Futtongの何曲かと、kyokoちゃんの弾き語りシングルは確かこれで録音した覚えがあります。それ以降は機材も増えたので、入出力のターミナルとして重宝しました。

まあそうしたノスタルジックないろいろは別にないんですが、壊れたときの落ち込みようったら...自分でも驚くくらいですね。やっぱり音楽制作人としての自分はDAWありきなので、その中核が使えないとなると両手を縛られたような気分です。楽器が傷んだりしても、ここまで凹まないでしょう。

で、できれば直して今後も使いたいところではありますが、2月に仕事関係のエディットを諸々やらなくてはいけない関係もあって、早急に代替機を入れなければならないと思って急遽新機材を購入することにしました。

続きを読む "新しいオーディオ・インターフェース"

2012年11月29日の記事

Logic Pro Xは出るのかね?

 

ICONさんが、Apple、Logicなどのプロ・オーディオ・アプリケーションの開発を終了?という記事を出していました。

うわさ話にしてはあまりに反響が大きくて、Logic Pro Xは登場するのか? 今後について考えてみるという記事も続けて出していましたが。

 

個人的にはLogicは7(つまりApple製品になって)から使っていて、結構手になじむようになっているので、今から代わりを探せと言われても困ってしまいます。まあ販売されなくなっても今のものがある程度は使えるだろうから当面はいいんですが。Pro ToolsもLiveもあるけど、LogicにはLogicの作法が僕なりにあって、作業内容によってはほかのソフトでやる気はしないんですよね。

 

ただ、現状で不満も多々あるので、次のバージョンが出るとしたら改善してほしい点もいろいろあります。

 

 

 

続きを読む "Logic Pro Xは出るのかね?"

2012年10月23日の記事

メモ:高音質配信vsCDは不毛

高音質音楽配信大好きっ子(注:37歳既婚)の私です。

 

高音質配信の良いところは……

・音が良い

・CDからリッピングする手間が省ける(ただしWAVだと自分でメタデータ入れないといけない)

・CDみたいにパッケージがないので「あれ?どこに行ったっけ?」みたいなことがない

・廃盤がない(はずなんだけどな...)

・読み込みドライブのエラーなどに悩まされない

・通販の受け取りを気にしなくてよい

……というメリットがあります(あ、頭痛が痛い系の文だ)。

制作サイドからしてみれば、製造や流通コストがカットできるのも魅力ですし、24ビット/48kHzで制作したのに、泣く泣く16ビット/44.1kHzに落とすということを避けることができます。

 

デメリットとしては……

・HDDが飛ぶとデータが飛ぶ(バックアップ取ればいいという話)

・データが大きい(まあ致し方ないです)

・ブックレットがないことが多くクレジットが確認できないこともしばしば(これも売る側の工夫次第)

・中古で転売できない

 

……といったところでしょうか。

制作サイドとしては

・売りにくい

・CDマスタリングを前提にすると、まとめづらい。CDがメインで高音質用に別途マスタリングするとコストが二重になる

 

 

特に音質は大きくて、DSDのものなどは鼻血が出るくらい素晴らしいものが多く、その場の空気感まできちんと再生されていると感じることも少なくありません。

個人的には高音質配信(少なくとも16ビット/44.1kHz)があれば、もうCDで買う必要はないなとも思うのですが、ブックレットの問題は大きくて、クレジットが確認できないのは不便だなと思うことも多々あります。まあこれはPDFでブックレットを付けるなり、Webサイトでクレジットを公開するなりで対応してほしいなと。

 

他方で、CDにもまだまだ可能性があると思うのです。

 

続きを読む "メモ:高音質配信vsCDは不毛"

2011年7月10日の記事

過去のリミックスとアレンジ

最近知り合った方の中では、僕が一応音楽やってる人間だということをあまり知らない人も多いと思います。

まあ、そりゃそうだ。基本的には楽器の演奏家ではないし、自分の作品というものを出したこともないので、分かりづらいんでしょう。

基本的には僕はレコーディング&ミキシング・エンジニア(いわゆるミキサー)として活動しつつ、場合に応じてリミックスやアレンジを依頼されたり、勝手にやったりしています。自分で曲を書くことも本当に稀にあるんだけど、メロディを書くよりも全体のサウンド・デザインの方に興味があるっつーかなんつーか。(サックスを手にしたのはその反動といいますか、こうした作業はほとんどコンピューター内でやっているので、チマチマやってるのに嫌気が差してしまうこともままあったりするんですが)

で、過去にリミックスやアレンジを手がけた作品はかつてのサイトにアップしていたりもしたんですが、ブログに切り替えてからはたどりづらいので、SoundCloudというサイトにアップしました。

http://soundcloud.com/impactdisc

興味のある方はどうぞ〜(興味のない方はパスってくださいw)

 

純粋にエンジニアとして参加した作品は、本来それぞれのアーティストのものなので、勝手にアップするのは自重しておきます(そのうちダイジェストとかは作るかもしれない)。

2010年9月 8日の記事

8assion「PAO」のプロモーションビデオ

仕事で音楽プロモーションビデオの作り方という記事を作りました。

プロの映像作家の方にノウハウを伺って、その通りやってみたわけです。記事用に写真が必要だったので、映像の撮影(ライティングとか画角とか)も写真家の方に手伝っていただきました。

で、記事的には、ノウハウを伝えるところまでやればいいわけなんですが、実際にビデオを作らないんじゃつまらないし、せっかく協力してもらった8assionのみんな&Camel Studioさんにも申し訳ないじゃん!

ということで、作ってみましたよ、こちら。

正直に言えば素人仕事なのは否めないんですが、慣れないWindows用ソフト(僕はWindowsが死ぬほど嫌いで普段は近寄りもしません)で、さささっと編集した割にはなかなかというか、少なくともホームムービーで撮りっぱなしというものよりははるかにいいと思います。ちなみにカメラは3万円台のものが一台。使ったソフトは1万円台のものです。

 

8assionはこの10月で残念ながら解散だそうですが、彼女たちの思い出の一つとして、役に立てたらうれしいです。

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=shakap

そしていつもお世話になっているCamel Studio。最近はUSTREAM放送のために照明を買ったということで、それもお借りしてやってみました。

http://camelst.jp/

 

どういうことをしているかというノウハウは、こちら で紹介していますので、ぜひ読んでいただけたらと思います。

2009年10月 4日の記事

HarrisonのDAW!?

mixbus_small.png

アナログ・コンソール・メーカーとして有名なHarrisonが、DAWソフトを出したそうです。

 

続きを読む "HarrisonのDAW!?"

2009年9月 9日の記事

EXS24MKIIでSoundFontを読み込む方法

自分のための覚え書き。

続きを読む "EXS24MKIIでSoundFontを読み込む方法"

Pro Tools 8.0.1×Snow Leopard

Pro Tools 8.0.1を入れたら……

続きを読む "Pro Tools 8.0.1×Snow Leopard"