2011年9月 7日

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『髑髏城の七人』

 

夏休みを使って行ってきました。初めての青山劇場。

詳細はサイトを見てくださいね。

http://www.dokuro2011.com/

 

『髑髏城の七人』は新感線の人気演目で、7年に一度やっているとか。

これまで主役の捨之介は古田新太(今日劇場に来ていました)が演じることが多かったようですが、今回は小栗旬で、通称“ワカドクロ”だそうです。

新感線を見るのは『鋼鉄番長』に次いで2度目。ゲキシネは結構見てるけど、生としては。

 

織田信長が本能寺で討たれてから8年、かつて信長の配下にいた捨之介(小栗旬)、蘭兵衛(早乙女太一)、天魔王(森山未來)の3人が信長への思いやそれぞれの信じる道を賭けて交錯する、というお話。

 

以下は感想です。

 

 

 

何より圧倒的なのは早乙女太一でした。まだ20歳ですよ...。

殺陣がものすごく奇麗で、太刀筋が奇麗だし、刀のスピードも速い。動きもしなやかだし...さすがとしか言いようが無いです。

一番のクライマックスは森山未來との殺陣でした。それと比べると小栗旬と森山未來は頑張っているものの、まだぬるく見えてしまうのが惜しい。

 

小栗旬は、頑張っているのですが、どうにも元が古田新太に当て書きしたようなキャラなので、ちょっと浮いて見えてしまったのがもったいないな〜と思いました。もっと渡世人的な雰囲気が着くと良かったんだけど。

 

井上歌舞伎は、とにかくたくさん人が死ぬ剣劇で、その中で生きる意味、死ぬ意味をたくさん考えされられる作品です。

で、今回は生きようとする意思が明確な人があまりいないので、命を落としていく&守ろうとしていく上での葛藤という面はあまり描かれなかったのかなぁと思います。

 

ただその中でも、蘭兵衛と極楽太夫(小池栄子)との関係は、愛憎入り交じる中でのクライマックスとなっていって、このとき極楽太夫の胸をよぎるものを想像すると、ちょっと目汁が出そうになりました(しかし小池栄子も素晴らしい役者ですね、常々そう思っていたけど)。

 

と文字面にするとやや批判的に見えてしまうかもしれませんが、大変楽しめました。

もともとの新感線キャストが暴れまわるのも、それはそれでいいんですが、主役3人を含めて、若々しい感じがして、新しい新感線なんだなというすがすがしい印象を持ちました。

 

それと舞台装置がいいですね。いわゆる八百屋(奥から傾斜になっている)舞台で、セットでは巨大な吊りモノが降りてきたり、タイトルバックはスクリーンに合わせて投影するロゴ用照明もバトンで上下していたりして、凝ってるなぁって思いました。

あ、音響卓はDM2000×2でした。もっとコンパクト化もできそうだけど、それだけフェーダー要りそうな気もします...

 

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.impactdisc.net/mt/mt-tb.cgi/319

コメントする