2011年12月24日

第十回 大手町落語会

相変わらず坐骨神経痛で苦しむ毎日ですが、今日は比較的温かく調子が良かったのと、相方が同行してくれる、ということで予定通り大手町落語会へ。お目当てはもちろん鯉昇さんです。(まだ階段や段差、傾斜が怖いので杖ついています)

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前座で桂宮治「元犬」。まあ元犬です。

 

昔昔亭桃太郎師匠「ぜんざい公社」(新作)。ぜんざいを食べるのに役所的なたらい回しに遭う、という噺。桃太郎師匠、何言ってるのか分からないところも多々あれど、独特のおかしみがあります。

 

柳家さん喬師匠「掛取萬歳」。借金の取り立てを誤魔化すために、歌舞音曲で誤魔化すという噺(知りませんでした)。まあなんというか、芸を要する噺で、相方も僕も途中でウトウトしてしまいました(汗)。

 

鯉昇師匠の順ですが、感想はトリの柳家権太楼師匠「芝浜」から。鯉昇師匠がバカウケした後だったので切り替えにくそうな感じでしたが、客席は水を打ったように静かに、食い入るように見ていましたね。よく知っている噺ですが、しみじみとしてよかったな。最後は鼻をすする音があちこちから聞こえました。僕もちょっとだけ目汁が出ましたね。

 

で、問題の瀧川鯉昇師匠は「時そば」。僕は大学時代に、幸運にも小さんの「時そば」を見ることができていますが、まあそれと一緒のことをやったって到底かなうわけもないわけで。

鯉昇師匠のすごいのは、古典をやるにしてもただそのままやるんじゃなくて、ものすごく凝った師匠なりの演出を入れて、落語通も「えー!そんなのアリかよ!?」と思わせる点にあると思いますが、まさにその通りでした。

まず最初の蕎麦屋(当たり屋)がイスラムとのハーフで、そばより甘いものが好き。一番好きなのはココナツミルク。このくだりが例の十六文を勘定するところにかかわってきます。

そして次の蕎麦屋が「蕎麦処ベートーベン」ですよ(笑)。全く意味不明。サゲにかかわってくるのかなと思ったら、うまくくすぐりと絡めていて...っていうか超反則ですよ、これ(笑)。

あと、鯉昇師匠はマクラがいいんですね。何パターンかの小噺を組み合わせていて、今日のものも8割は知っていたんですが、よく知っていても馬鹿馬鹿しくて笑えるし、どんな噺にもうまくつなげる。見事でした。

で、帰りは日経ホールから無料バスに乗ったのですが(行きは東京駅からタクシーですよ、とほほ)、丸の内はちょうどライトアップですごい人ごみ。リア充め...

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帰りの電車で、丸くなっている子どもを発見。かわいい。

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