2012年4月13日

Cojok+徳澤青弦カルテット『QUANT』(DSD)

Cojok+徳澤青弦カルテットwith屋敷豪太(ゲスト:権藤知彦、根岸孝旨)『QUANT』、配信スタートしました。

例によって僕は(もう自分の部署ではないのに性懲りもなく)スタッフとしてかかわっていて、会場でのお客様向け映像と、上のPV編集などをしました(注:PV編集は大枠をやって、仕上げはCojokの阿瀬さんがやってくださった)。当日はちょうどスピーカーの裏にいたし、映像のスイッチングで忙しくて音楽に集中できなかったこともあるので、僕にとっても待望のリリースです。

PV編集の過程で同録音源(最終ミックスをビデオのレコーダーに受けたもの)を聴いていたんですが、やはりDSDで聴くと全然違いますね。1音目からにやけが止まらず、歌が入ったり、弦が入ったり、ドラムが入ったり、ベースが入ったり、フリューゲルが入ったりした瞬間ごとに「もう、ごめんなさい、すご過ぎます」と吹き出し続け。このYouTubeで「音がいいな」と思った人はぜひDSD版買って聴いてください。鼻血が出ます(言い過ぎか?)。

DSDとはなんぞ?という説明をするのは大変ですが、スペック上で言えばCDの数十倍のクオリティで録音できる規格です。ただし、後からの手直しがほとんどできないというもの。この音のすごさは、体感した人でないと分かりません。今回の『QUANT』は最大9人の演奏ですが、一人ひとりが何をやっているのか分かる。映像を担当しておきながら言うのもなんですが、この音の方がよほど映像を喚起してくれます。そして、(最大)9人で奏でている音楽なんだなぁということがよくわかりました。コラボではありますが、この場では完全に一つのバンドです。通しリハは当日1回やっただけ、弦アレンジも書けたばかりだったというのを目の前で見ていただけに、この仕上がりには驚愕しました。

録音は、大好きな飯尾芳史さん。飯尾さんはAKG D112というマイクをドラムでよく使っていらしゃって、その理由を「耳の特性に近い」とおっしゃっていましたが、そういう感覚を通底された自然な音で、なんというか、折り目正しい正統な録音をしていらっしゃったなと思いました。

ただ、やっぱりDSDは器でしかないんです。いい音楽、いい演奏、正しい収音(録音)、そういうものがマッチしてマジックが起こるんだということをあらためて感じさせてくれます。

僕がこうしてネットで触れることで、ラーメンズ小林賢太郎氏経由で徳澤青弦のファンになった方も気にされていることでしょう。KKP『うるう』では、エフェクターを使う等の関係もあって、彼の音はピックアップマイクを使った音でした。あれはあれで確かに青弦の音なのですが、生ではこう鳴ってるんだよということを録音物から感じるにも『QUANT』はよい作品だと思います。

これで1,000円って安いよな〜と思います。でもやる価値があると思ってるからやってると知ってるし、自分自身が聴きたいから、自分がスタッフでもこのシリーズの音源は自分で買ってます。

ご購入はこちらです。

http://ototoy.jp/feature/index.php/20120413

DSDファイルの聴き方が分からない方はお教えしますのでおっしゃってください。

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