2009年8月25日

フェアユースと態度表明

本日、文科省“フェアユース審議を決める法制小委員会”なるものを、ジャーナリスト津田大介さんが傍聴。twitter上でtsudaっておられました。

その中で、

 

音楽7団体「Twitterで話題になった話だが、WORLD HAPPINESSで、YMOのライブをレコーダーで録音していた人間をとがめたら、その人がフェアユースと言い張ったという話が話題になっていた。フェアユースが入ればそういう誤解に基づいた侵害者が増える」

 

o0O(うわ……一番最悪な形であの話が使われたな)


……と津田さんが書かれ、最後に、

 

あと、YMO録音話をこういう場所で持ち出したCPRAの椎名さんは端的に言ってルール違反だと思った。ちょっと怒りが収まらない。

 

と付け加えていました。

 

 

指摘されているYMOを無許可録音していた人の主張は、もちろんフェアユースとは何ら関係がないわけですが、それを強引に持ってきて「こういう輩がいるのはけしからん」としたところに、津田さんは怒っているのだと思います。

これに対して、高橋健太郎さんがやはりtwitter上で

ところで椎名さんの発言について考えてみたが、ネタの信憑性を置けば、別段ルール違反とは思わない。オレが同じポジションにいたら、やはり使うかも。

……と加えていましたが、これももっともだと思いました。健太郎さんが“同じポジションにいたら”と留保しているのがポイントで、そこはあくまで政治的戦術です。健太郎さんは一歩下がったところから冷静に見ているだけだと思います。

逆に、津田さんはフェアユースの有効性と適正な運用を推進したいという立場でしょうから、椎名発言に不快感を示すのは、ジャーナリストとしての態度として極めて正しいと思いました。だからこそ、僕も一個人として、津田さんの意見に同意します。

しかし、津田さんの中継を見ていても、“フェアユースしたい側”の意見がほとんど無かったような気がするんだけど、別途ヒアリングの機会ってあるのかな?

最後に健太郎さんの素晴らしい発言を引用させていただきます。

@tsuda まあ、僕が言ったことを一言に要約すると、津田大介を敵に回すな、ということだったんだけれどね(ちょっと違うか、権利者、利用者の二元論で考えるな、アーティストもユーザーの一部、未来のアーティストはすべてユーザーの中にいる。彼らに権利を、ということ)

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