2009年9月22日

東京03、KOC優勝おめでとう!

オロナミンC キングオブコント2009の決勝生放送がありまして、東京03が見事優勝しました!

koc.png
http://www.king-of-conte.com/より

正直なところ、対抗馬となりうるのはサンドウィッチマンとインパルスかなー、と思っていました。若手の人たちは、なんていうか、音楽に例えると大量生産Jポップ的なんですね。とにかくあちこちで笑わせていって、話の定型を押さえていこうとしている。でもそれでは頭一つ抜きに出ることはできないんです。いくら女の子がキャーキャー言ったところで、面白くないものは面白くないわけで。

インパルスは1つ目の「墓参り」がイマイチだったので自滅。でも2本目の「空き巣」は良かった。古き良き時代のコント・フォーマットを思わせつつ、ひたすら気持ち悪く不条理に行く板倉。さすがでした。例えるなら、奥田民生みたいに、ビートルズを徹底的に真似しつつ変な捻りを入れないと気が済まないみたいな。

そして我らが東京03にとって最大の難敵は、サンドウィッチマンでした。2ネタとも笑ったのは03と彼らだけです。1本目と2本目でフォーマットが同じだったのは残念だったけれど、これはある種漫才的な、彼らにしかできない細かいやり取りの積み重ねで出来上がるものでした。これは桑田圭祐的、とでも言えばいいんですかね?

東京03は、どんなネタを見てもスロースターターなので大変心配していたのですが、きっちり開始30秒で温められるネタの出し方をしてくれました。流れにさえ乗ってしまえば面白いことは分かっていたので、後はどれくらい広げられるかにかかっているかなと思っていました。1本目は豊本の冷静さと角田の暴れっぷり、2本目は翻って飯塚のキレっぷり(+トヨミの微妙に気持ち悪い感じ)で見せるというコントラストの付け方も良かったと思います。

KOCについては、昨年の決勝でのジャッジの在り方が恐らくものすごく批判されたのでしょう、今年から全決勝進出者が2ネタずつやる方式になりました。これはかなりフェアだったんじゃないかと思います。昨年出場していたバナナマンが今年不参加だったのは、まあ、昨年の審査システムに不満があったからではないかと邪推してしまうのですが、バナナマンくらい人気も実力もある人たちは出なくてもいいわけで(それでも昨年出た彼らは大変偉いです)。今回、実力はあるけれど知名度は今ひとつな東京03が勝ってくれたことは非常にうれしいです。

(補足しておきますと、東京03の飯塚・豊本は昔アルファルファというコンビを組んでおり、アルファルファ+ラーメンズ+オークラでチョコレート・ハンターというユニットをやっていました。これ、ラーメンズ的には基礎知識です)

この次の世代だと、やはりTHE GEESEとフラミンゴに頑張っていただきたいですね。

♪若者が怖えぇー

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