2009年9月19日

バカリズム ライブ『クイズ』(ネタバレあり)

六本木なんて普段仕事でしかほとんど来ないんですが、今日は俳優座劇場でのバカリズム『クイズ』を見に来ました。

bakarhythmquizflyer.jpg

 

場内にトツギーノの顔ハメがあったのでやってみました。

 

totsugino.jpg
以下、ネタバレです。

 

 

・クイズ地獄
地獄の鬼がクイズの司会進行をする。ナントカ横断ナントカクイズみたいな、アラサー以上向けネタ。“地獄ミート”はなんだか分からなくて、相方に聞いたら……ああ、福澤朗か!

 

・暮れなずむ町
キンパチ風の教師がキンパチの真似ではないと主張するメタモノマネ芸。こういうことができるのはバカリズムならでは。

 

・図るなら
飛び降り自殺を止めようとする不動産屋(そのビルの1Fに入居)。だんだん物件紹介になっていく

 

・日本要するに昔話(さるかに合戦)
フリップ芸。これは、擬人化した昔話を人が演じていたら……というもの。たぶん見ないと何が面白いのか分からないタイプのネタ

 

・久保家の縁談
娘に縁談を薦める父は、名前の由来にこだわる。小久保も大久保も久保田も全部久保からの派生だ、しかし……。

 

・3.14
暗記が得意だという転校生が、それを披露しようとする話。この何ともむずがゆい感じは現場でないと分かりづらいと思う。何にも大したことはしていないのに、これは升野の表現力の勝利

 

・日本要するに昔話(笠地蔵)
先のものと同じ

 

・正義感
革ジャン、革パン、赤いマフラーの男がお嬢さんを救出にやってくる。正義感が強いことをひたすらアピールする男(でもそれだけ)

 

・正直村と嘘つき村
Y字路の先のどちらかが正直村でどちらかが嘘つき村。そこに通りかかった人に何と尋ねれば正直村に行けるのか?……の答えは「あなたの村はどっちですか?」のはずだけど、それとは別の解を導き出してしまうのです

……とネタは以上9本なのですが、幕間映像として非常識クイズ(問題に対して非常識な答えをする)、頭痛クイズ(回答や問題が入れ子になっていて混乱する)、偏見クイズ(偏見を持って回答する)が流れました。これはまあ、ネタにブレがあるんですが、SFが鈴木フォ奈美の略、というのには吹き出しました。

エンドトークによると、いつも15本くらいネタを作ってから絞っているらしいですが、今回は22本!?も作ったそう。そのネタもちょっとだけ披露していましたが、これもおかしかったなぁ。今年は既に3本ライブをしているみたいですが、来年は4本予定している……ってどれだけ脂乗ってるのよ、升野君!

バカリズムのすごいところは、典型的なネタではなくて、新しいフォーマットを作っているところです。やり尽くされた物まねやフリップ芸にしたって、また新しい次元に持っていけるアイディアというか着想力。さすがだなぁ。

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