2009年9月 7日

筆坂秀世『日本共産党』

筆坂秀世『日本共産党』(新潮新書・2006年)を読みました。

日本共産党の幹部であった筆者は、セクハラの嫌疑をかけられて、参議院議員および党を辞することになります。その立場から、現状の日本共産党の問題点を書き連ねた、というもの。

共産党内からは大きな反発があったようですが、筆坂さんが指摘するまでもないような問題はいろいろありますよね。防衛は?雇用は?官僚機構は?福祉は?保険は?すべて言うことはいいかもしれないけれど、それを推進する具体策に欠ける。党内行政もなんだかおかしなことがいろいろ起こっている。

鳩山由紀夫が先の衆議院選挙で「いまや保守だとか革新だとか言っていてどうするんですか?そういう時代は終わりました」という趣旨の発言をしていたと記憶していますが、そこは棚上げしてはいけない問題ですよ。それを無視したら、憲法9条改正に向かって緩やかに進んでいる、と言っているようなものじゃないですか?

しかし、日本共産党や社会民主党は、「確かな野党」ではないんです。スローガンだけ立派で、具体的な政策を組み立てられない。社民党は今回、民主党と連立内閣を組むみたいですが、まあ、お手並み拝見といきたいところです。

ところで公明党はいつまで自民党協調路線で行くのだろうか?

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