2009年12月19日

親族代表『渋々』

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写真はオフィシャルWebサイトより。

相方が帰ってきたので、晴れて親族代表『渋々』へ一緒に行ってきました。ハコはシアター・モリエール。土曜のマチネ。

親族代表は、嶋村太一、竹井亮介、野間口徹という俳優3人によるコント・ユニットです。もともとは故林広志氏のプロデュースだったのですが、現在はピチチ5の福原充則氏が演出・脚本。脚本提供にケラリーノ・サンドロヴィッチ、池田鉄洋、ブルースカイ、川尻恵太、という布陣。……とか書くよりも、『日本の形』「宴」でおなじみ、とした方がわかりやすいか。野間口さんは『サラリーマンneo』や『SP』でもおなじみですね。

 

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ポスター撮ってる人。

 

客席には犬飼若博さん、森谷ふみさん、爆裂Q高見司さんを確認。

以下、ネタバレです。

0前説

竹井さんがナウシカのコスプレして、王蟲の怒りを鎮めるためには携帯の電源を切るように、と言う。それだけのために最もコストをかけている(笑)。

 

1キャンプ(作:川尻恵太)

元・野鳥同好会の仲間がキャンプに。用意が悪かったり、車酔いしたりでケンカ。孤立する野間口。……という、割と普通のフォーマット・コント。

 

2息子(作:ブルースカイ)

竹井の息子が学校でいじめに遭って自殺。弔問に訪れた二人は、混浴同好会の仲間で……(というのはまだほんの序の口)。前回の『脱線01』で言えば「教師」のように、竹井さんが変態かと思わせておいて、ほかの二人が輪をかけた変態&バカ。

 

3kusakari(作:川尻恵太)

自分が草刈正雄だと主張する嶋村と、半信半疑の中学生二人。まさかの大飛ばしをやらかしてしまうも、嶋村さんの熱演がすごく面白かった。時々似て見えるのがおかしい(NHK教育『美の壺』っぽく)。

 

4だから(作:川尻恵太)

ガードマン竹井に、「パーティに入れて欲しい」と懇願する嶋村。なぜか野間口に首輪をつけて連れている…という不条理劇。

 

5喫茶店(作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)

待ち合わせ客野間口に、コーヒーのおかわりを薦めるウェイター竹井。遅れてきた嶋村の手元にはカップが無く…という不条理劇。

 

6少子化さん(作:池田鉄洋)

役所の少子化対策課まで相談に来た草食系男子・野間口。彼の男性ホルモンを増強させようと、嶋村と竹井が怒らせる。こういうバカなの好きです(笑)。そして野間口さんをそういうキャラ設定にするのは、いとうせいこうさんをチェリーボーイ扱いするのと同じ構造だと思います。

 

7We Are The World(作:福原充則)

ミュージシャン志望の男と、同棲していたピンサロ嬢、リサイクルショップの店員、熟年離婚夫婦……などなどが次々入れ替わる演劇的な1本。正直わけわからず。

 

8キャンプ(Reprise)(作:福原充則)

1本目を受けてのリミックス。忠臣蔵の扮装になっていたり。ちょっとメタっぽい。

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…というわけで、笑わせていただきました。こうして書き並べて見ると、メタとか不条理っぽいものが意外と多かったのかな? でも僕が親族代表に期待しているのはバカなので、もっとバカ方面に振りきれてもいいのかなー?

個人的には「息子」「kusakari」「少子化さん」あたりが好きでした。

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