2010年7月25日

山田の書きもの展

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エレ片『コントの人4』を見た足で、神保町での『山田の書きもの』展へ。

 

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山田マチさん(…は筆名で、以前からのクレジット表記では山田裕香さん)は、小林賢太郎のアシスタントをしつつ、執筆活動をされている方。前回の『山田の書きもの展』はちょうど2年前、曙橋でありましたが、その際に僕がいたく気に入った「百字文学」(例はこちら)の発展形です。今回もゲストとして小林賢太郎も3作品を出品。「鏡」「蜘蛛」「壁抜け」だったかな? これらも実に彼らしい作品でとても良かったです。

 

 

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物書き(僕のような編集者=中間的物書き業を含む)としては、字数ぴったりで書くというのは基本スキルでして、例えば僕の仕事でも、700字の製品説明を誤差2文字以内で20本書く、とかそういうことはしばしばあります。だからTwitterで140字というのも、想定の範囲内なわけです。

しかし、それぞれで完結したストーリーを紡ぎ上げるというのはそうしたスキルとはまた別です。例えるなら、基礎体力の上にあるゲーム・センスみたいなものでしょうかね。

そういう意味で、山田さんは確固たるものを持っていて、しかもクスっと笑えてしまう作風。そこがとても素敵です。

会場にはレトロなものもたくさんありましたが、「百字練習帳」(20円)にはやられました! かわいい!

 

グッズとしては、ブックマッチの背に百字文学を活版印刷!した作品やら、マッチ箱に小さな絵本が入っているものやら、たくさんありました。相方は100円で山田おみくじを引いて「まあまあ吉」と出ました。小吉なのに(笑)。

 

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そのほか、百字文学の抜粋(わら半紙!)や、好きな作品をその場で山田さんが100文字原稿用紙に自筆で書いてくださるというものがあって(500円)、僕もリクエストしました。普通の人はリクエストしないものでしょうが、長年わだかまっていた某コント(ヒント:だるま)のネタにつながるようなそうでないような小気味のいいものだったので。

 

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神保町アートスポット・ラドで8月4日までやってます。20時までなので、比較的行きやすいんじゃないでしょうか? お薦めです。

 

山田さんのブログに、この展覧会の準備のことが書かれていますが、小林賢太郎のコメントに吹きました。まんまじゃーん!

 

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