2012年11月29日

おんち

 

仕事でも書いたんですが、個人的にも大変勉強になったのでブログでも書きます。

ある有名サックス・プレイヤーの方に「メロディを上手に吹くにはどうしたらよいのですか?」というお話を伺ったんです。

こんなお話でした。

 

ドーレーミーファーと音が続くとき、ドとレ、レとミは垂直に移行するのが理想。

実際にはそこにニュアンスがつくので、カーブになる。

そしてそれぞれの音はたっぷりと長さを取る。

下手な人の演奏は長さが足りないし、ちゃんと音を鳴らし切る前に次の音の準備に入ってしまったり、間に合わなかったりする。

次の音に着く前にニュアンスだけ真似しても、「次の音」には着いていないから音痴になる。

 

そんな趣旨でした(詳しく知りたい方は最新号をご覧になってください……ステマっぽいですが)。

 

 

 

文字にすると簡単なんだけど、これってものすごく技術が要ることなんですよ。

これはもちろんサックスに限らず、あらゆる楽器、そしてボーカルにも言えることなんです。

 

そういう意識で素人のあるライブを先日見ていたんですが、大半が「ニュアンス」で歌ってるから聴けたもんじゃないなー、なんて思いました。

 

僕は長いこと、歌の上手い下手はリズム(というかグルーブ)だと思っているのですが、それをハーモニックな側面をプラスして言うとこういうことなんじゃないかと思いました。

 

翻って、これはどんなことにも言えて、奇を衒う前に基本がしっかりしていないといけないなー(そしてそれが最も難しいなー)とも思うわけです。

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