2009年8月14日

パット・メセニーPodcastで聴ける「ウィチタ・フォールズ」秘話

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僕のギター・ヒーローNo.1はかれこれ20年くらいパット・メセニーが不動の地位を占めていますが、彼が自作を解説するPodcastをしています。最新のお題は「As falls wichita, so falls wichita falls」。パット・メセニー&ライル・メイズ名義のアルバム『ウィチタ・フォールズ』のタイトル曲です。このPodcastではパットとライルが交代で解説を加えています。

 

このアルバムは、パット(g)、ライル(k)にナナ・ヴァスコンセロス(perc)を加えた編成で、基本はオーバー・ダビングです。従って熱心なジャズ・ファンからはあまり着目されていないと思われるのですが、矢野顕子さんが『Welcome back』でパット自身をゲストに迎えてカバーした「It's for You」のオリジナルも収録されていたりと、個人的にはかなり好きなアルバムです。

ここで話題にしている「As falls wichita, so falls wichita falls」は20分以上ある大作で、このPodcastでは延々とこれを流しながら「このパートはこうだった」と二人がそれぞれ語っています。もちろん英語ですが。

中でも、15分付近で数字をカウントしている声が入るのですが、長年これは何かのガイドかと思っていました。それが、ライルの証言で「そうしたガイドを消し忘れていて、ミックス時に誤って鳴らしてしまったが、それが良かったので採用した」ような主旨のことを語っています(正確かどうかは分かりませんが)。ですので、これはライルの声です。

そのほか、OberheimやProphet-5といった具体的なシンセ名も出てきたりと、機材オタ的にもかなり楽しいのでぜひ聞いてみてください。

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