2009年8月30日

民主党の圧勝について思うこと

総選挙は民主党の圧勝で終わろうとしています。僕がどこに投票したかは口が裂けても言いませんが、民主党に入れていないことだけは言ってもいいでしょう。つまり、この民主ブームに抗っておかなくてはいけない、という本能が働いた結果の行動です。

 

TXの選挙速報番組で、猪瀬直樹が「麻生さんのオウンゴール」だと言いましたが、これは言い得て妙でした。つまり非自民を選ぶとしたら、烏合の衆である民主が選びやすい、ということでしょう。自民のネガティブ・キャンペーンは非常に下手でした。民主党が日教組の支配下にあるだとか、そんな単純な陰謀説は今さら誰だって信用しません。同時に、政権交代はもちろん、世代交代もあったかと思いますね。若者が投票に行けば、ジジイはパージされる傾向にあるでしょう。

 

僕が懸念していることは2つあります。

 

一つは、烏合の衆であるが故の、民主党の在り方について。政権交代という錦の御旗が無くなった今、何をもって民主党が結束していくのか。新自由主義からより旧態依然とした保守への揺り戻しがあるかもしれません。リベラル化はまあ、期待できないでしょう。

 

もう一つは、次の総選挙で自民が大勝する可能性がある、ということです。僕は民主政権の樹立後、失策→分裂→保守合同という、55年体制から55年後の2010年体制が生まれるのではないかと予想していましたが、そこまで考えなくてもよいことを今回の選挙が明らかにしてしまいました。

つまり、民主党が政権運営に誤って次の総選挙が起こったときに、自民が320議席以上を取って大勝する可能性があるということです。つまり、2/3。憲法改正が可能です。そして自民党は民主党と違って(少なくともこの点では)一枚岩ですから……。

 

僕は、社民党がだらしないことがリベラル衰退の大きな原因ではないかと思っていますが(それはまた機会をあらためて書きたいと思います)、これからの流れはきちんと観察しないと、危険なコースに陥る可能性があると思っています。

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コメント[2]

社民ねぇ、30代以上の人は90年代のグダグダ状態を覚えてるし、
それ以下の年代はきっと、社民て何?状態なのかな。

ところで、MTの右サイドバーのリンク欄の「ここにリンクを記述 」は消さないの?(笑)

>社民ねぇ、30代以上の人は90年代のグダグダ状態を覚えてるし、
村山内閣で骨抜きにされちゃったからねぇ。それは、今の民主党的な言い方をすれば官僚機構の罠だったわけだけど。

>それ以下の年代はきっと、社民て何?状態なのかな。
そこは瑞穂たんしか担げない弱さです。政治家としてというか、党首としてのパフォーマンスが下手過ぎる。

>ところで、MTの右サイドバーのリンク欄の「ここにリンクを記述 」は消さないの?(笑)
残しておかないとどこにリンクを書いたらいいか分からないじゃないか?(笑)

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