2009年9月 1日

音楽の外側にしか音楽が感じられないとしても、さんまご飯はとてもうまかった

NHK『爆笑問題のニッポンの教養』で、ゲストが坂本龍一。教授のMacBook ProのiTunesに入っている曲をみんなで聴く、というものでした。

一番意外だったのは時給800円です(笑・かけてないけど)。後はあまり予想を裏切らない感じではありました。教授はもともと、芸大作曲科時代には小泉文夫先生の研究室に出入りしていたわけで、民族音楽の下地も生半可ではないですね。さすが。

しかし、爆笑問題の2人の反応はすこぶる悪いです.行き過ぎている、知り過ぎている、と。

 

これは実に耳が痛かったです。僕なんかは、教授みたいな人に導かれるように、どんどん音楽の趣味がシフトしていって、近年よく聴くものは一般の人からしたら果たして音楽か?と思われるようなものもたくさんあります。

高橋健太郎さんが、twitterで

ASA-CHANG&巡礼とデヴィッド・シルヴィアンが今年のベストになってしまったらどうしようねえ。音楽の外側にしか、音楽を感じられなくなっているみたいな。

とおっしゃっていましたが、まさに僕自身も同じようなことを感じているわけです。

問題は、健太郎さんは音楽の作り手でもあり、批評家であり、僕自身はいわゆる音楽メディアに属してそれで生計を得ていること。そうであるが故の大きなジレンマを抱えてしまいます。日常対峙しているのは「音楽のような形をしているもの」であり、そのほとんどが音楽的ではない。

我々……と曖昧にしてはいかんな、僕は誰に向かって音楽を語り、投げかけていくのか……。

=

21時に退勤して、帰ってきてご飯食べて、そんな番組を見ながらいろいろ考えさせられたのです。ううむ。

 

しかし、ご飯はさんまご飯だったのですが、これがスーパーうまかった。2.5杯も食べるなんて普段じゃ絶対ありえません(その分おかずも少なかったということもあるけれど)。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.impactdisc.net/mt/mt-tb.cgi/167

トラックバック

» 音楽の外側で音楽を感じる from Rothko Music
External Music Party 音楽の外側で音楽を感じる part1 10月31日(土)20:oo open 20:30 start PAN... 続きを読む

コメントする