デヴィッド・シルヴィアン『Manafon』
デヴィッド・シルヴィアンと言えば、元JAPANのボーカルであり、矢野顕子に♪DAVID〜と歌われているその人であり、戦メリの歌入りバージョン「forbidden colours」を歌っていたりとか……なのですが、ここ数年彼が作っている作品は、とにかく深淵です。前作『Blemish 』も鬼気迫るすごい作品でしたが、それを軽く超えてしまいました。
この『Manafon』での音楽性を、日本盤の解説で高橋健太郎さんが「研ぎすまされた感覚だけが頼りの、ルールなきサウンド・デザイン」と評していますが、まさにその通りです。世界の先鋭音楽家たちが奏でる、音楽と音の狭間にあるような音を丁寧に配置し、そこに自らのボーカルを載せる。調性の無いような音の断片と断片との間を、まるでひと針ひと針縫っていくかのようにすさまじく説得力を持つ歌声で音楽を紡いでいきます。
『Blemish』は、死にたくなるような漆黒の世界だったのですが(あくまで主観ですよ)、『Manafon』はもっと……なんというか、非常にいろいろなものが描かれているような気がします。
しかし、デヴィ様のボーカルの説得力たるや……一節うなるだけで、音が音楽になる。“死にたくなる”なんて言ってすみませんでした。土下座して謝ります。
ところで、いつの間にかカナ表記がデイヴィッド・シルヴィアンになってるんですよね。♪DAVID〜だからかなぁ。まあ呼びにくいので僕はデヴィッドって書きますけどね。
iTunesはこちら。試聴もできます。
コメント[2]
David Sylvianプロデュース映像作品『Amplified Gesture』に加え、新たに本人がナレーションを加えたイントロダクション・フィルム(世界初公開)を日本語字幕付きで上映決定!
とのことです!!!
詳細:http://www.epiphanyworks.net/(News内)
Posted by POKO at 2010年10月19日 19:15 | 返信
ええっと、わざわざありがとうございます。
吉祥寺バウスシアターでやるんですよね。
なんだか上司がナビゲイターを仰せつかっているとか...
Posted by iori at 2010年10月20日 00:31 | 返信
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