2010年2月28日

劇団☆新感線ゲキシネ『蜉蝣峠』

kagerou.jpg

 

昨日、劇団☆新感線ゲキシネ『蜉蝣峠』(かげろうとうげ)を見に、新宿WALD9へ行ってきました。

ちなみに読みは“バルトナイン”だそうですが、ドイツ語読みで統一するとしたらバルトノインじゃね? まあいいか。

 

wald9.jpg

 

耳がまだ治っていないので、耳栓して見ていましたが、これまで行った映画館の中では最も音圧感があったのでこれは正解ですね。ちょっとだけ耳栓外してみましたが、ややドンシャリ……これはMAのせいかしら。でも今後映画見に行くときは極力ここに来ようかとも思いました。音楽クレジットに和太鼓指導で木津茂理さん、サックスに金子鉄心さん(今調べたらおかげ様ブラザーズだったのね)の名前発見。

 

ちなみにゲキシネというのは舞台を映像収録して劇場公開する、というものです。これはいい試みだと思う。いっぱいだったし。個人的には『五右衛門ロック』に次いで2回目。

この『蜉蝣峠』は宮藤官九郎脚本です。主な出演陣は古田新太、堤真一、高岡早紀、高田聖子、橋本じゅん、などなど。

 

あらすじはこんな感じ。

 

 

 

蜉蝣峠に居着いている記憶を無くした男、闇太郎(古田新太)は、通りかかった役者の銀之助(勝地了)とともに“ろまん街”なる街まで降りていきます。かつては“うずら”という頭の下、繁華街として栄えたこの地、25年前の通り魔事件をきっかけに荒れ始め、うずらの舎弟・立派(橋本じゅん)とうずらの息子・天晴(堤真一)が抗争を続けていました。天晴に買われた女・お泪(高岡早紀)は、闇太郎の過去を知っていて……。

 

序盤、メタ芝居的な細かなギャグの応酬が続く中、どう収まっていくのやらと思ったのですが、実際に話が回り始めてからはグイグイ引き込まれていきました。殺陣や照明、SE、音楽、すべてを含めたエンターテインメント性の高さはさすが。しかも“生きることの業の深さ”もちゃんと描いているいい脚本でした。

いろんなところが(いい意味で)荒唐無稽なんですが、それが気にならないほどのメチャクチャっぷりが徹底していて、かえって清々しいです。『五右衛門ロック』の方があっけらかんとしていたのですが、“引き込まれ感”はこっちの方が上かなと思いました。

 

殺陣は、古田新太はもちろんですが、堤真一がすごくいいですね。テレビだけ見ていると“上司役”とかそんなイメージが強いのですが、調べてみたらもともとはJAC出身ということもあって納得(役どころ的に粟根さんの殺陣はあんまり無し)。

 

しかし第2幕冒頭の「YAKUZA IN HEAVEN」はいろんな意味で完成度高かったなー(笑)。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.impactdisc.net/mt/mt-tb.cgi/266

コメントする