2010年6月 6日

土田英生セレクション『−初恋』

昨日、MONO土田英生さん作・演出の『-初恋』を三鷹芸術文化センターに見に行きました。マチネです。

hatsukoi.jpg

 

三鷹といえば、どうしてもガバメント・オブ・ドッグス系が多いのですが、その分今のところハズレ無しなので期待大。

結論から言えば、興味のある方は行っておいて損はないと思います!

 

ちなみに三鷹に行く前は、渋谷パルコでTHE KING OF GAMESのTシャツ展&即売を相方の希望にて行ってきて、吉祥寺のcafe RIGOLETTOでご飯(これで首都圏のRIGOLETTOは全部行った)。終演後はコメダ珈琲三鷹上連雀店でシロノワールを食べました。

 

shironoir.jpg

 

 

【あらすじ】(公式サイトからの転載)

過疎化が進む小島。
「ハイツ結城」は、その島同様に周囲から浮いた存在だった。
なぜなら管理人を除き、住人全員がゲイだから。
ここは同じ痛みを知る者同士が、安心して暮らせるよう建てられた「城」なのだ。
けれど、ひとつの淡い恋心が、アパート内に思わぬ亀裂を生じさせる。
さらに、町の人々からの圧力もジワジワと迫り……。

 

以下、感想です。

 

あらすじにある通り、ゲイ多数、ということで犬飼若博さんも片桐仁さんもゲイ。犬飼さん、まっとうな役も多いのですが、どうしてもあの端正な顔立ちで変人というものばかり印象に残ってしまいます(1カ所セリフの間違いが気になってしまった……)。

片桐さんの役どころは、ハイツ結城とつかず離れずでゲイバー経営している、というもので、ワキ毛も剃って派手に動き回る。実にハマっていました。

やっぱり土田さんの当て書きと思われる部分が多数で、劇中で奥村泰彦さんが犬飼さんを描く描写もツボを押さえている。

主演の今井朋彦さんの存在感や、若い川原一馬さんの瑞々しい感じもさることながら、牛乳配達のおばさん役である千葉真子さんの怪演がすごかった。役者バカだなー。

…とまあ、枝葉の部分はよしとして、ゲイの悲喜こもごもを深さのある描写で出しつつ、説教めいたところが皆無なのが最高でした。脚本、かくあるべし。役者の個性をうまく活かしながら笑いで回しつつ、深みをもたせ、でも客には押し付けない。理想的です。

どうしても物理的な限界があって、ラーメンズ系の役者さんが出ている舞台ばかり見に行ってしまうのですが、やっぱり映画や舞台は脚本ありきのものだな、というのが率直な感想でした。

 

ここのところ、耳の調子があまり良くないこともあって、音楽の話題が少なくなっております。家でスピーカーで聴いている分にはいいんだけど、大音量のライブとかヘッドフォンでというのはどうもダメで。その分、ほかのことにブログの比重が寄っていますが、音楽系のことは日々Tweetしているのでそちらもご覧ください。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.impactdisc.net/mt/mt-tb.cgi/276

コメントする