2010年10月23日

CITYBOYS MIX『10月突然大豆のごとく』(ネタバレ)

 

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シティボーイズの恒例公演、CITYBOYS MIX『10月突然大豆のごとく』を見に新国立劇場中劇場へ行きました。

 

誕生日ですので、相方が寿司をおごってくれました。

 

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新国立の中劇場はキャパ1,200。昨年5月の『そこで黄金のキッス』以来、二度目です。ラーメンズもここでやってもいんじゃね?と思います。とても見やすい。

 

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小林賢太郎さんから花が来ていました。

 

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今回は共演に、おなじみ中村有志さんに加えてザ・ギースラバーガール。音楽は沖井礼二さんでした。

近年のシティボーイズ・ライブで最も笑いましたし、最近見たものの中でも一番笑いました。もうずーっと笑いっぱなし。

ちなみに収録日でした。

物販はパンフ(購入)と、昨年の『そこで黄金のキッス』で出てきた東尋坊や・レンタン(練炭)・電車君のキャラT(相方が購入)。

 

以下、ネタバレです。

 

タイトルは例によって適当につけております。

1.10月突然

斉木しげるの「10月突然」というコールでショートコントが続くイントロ。

句会で、大竹が読んだ(という設定の)俳句が「はしゃいでる 無数の私 今朝の台風」。

でもこれがとってもドイヒー。

時事ネタが多いので、DVDになったときどうかなぁ……。

 

2.脳内HDD

きたろう扮する佐川の脳内のHDDを整理するラバーガール飛永。スクリーンにはMac OS XのFinderデスクトップが表示されるが、これがグチャグチャ。

サティというフォルダの横にマイカルサティがあったり、トラウマフォルダの中に虎と馬があったり。山手線ファイルの中身がラバーガール大水で、駅名を順に言う頭のネジが外れた感じの人だったり、友達(斉木・大竹)がアホだったり。今回のお気に入りネタです。

幕間で「若き日のオナニー」というフォルダが中身も確認されずに捨てられるのにも失笑。

 

3.ダニエル一家とMr.カトウ

末弟ダニエルを含む6人兄弟と母(きたろう)の家に下宿する日本人受験生Mr.カトウ(中村有志)。

何かと困ったことがあるとMr.カトウに押し付ける一家だが、その期待に過剰に応えてしまうカトウ……。

 

4.二階堂先生の祝儀袋

ギース尾関の結婚式に、カラの祝儀袋を出した二階堂先生(きたろう)。その話を持ちかけたことで見込みあるとされ、尾関は料亭に連れていかれる(回り舞台が回転)。

そこで待ち構えていたのは、西日本を牛耳る人(中村)と東日本を牛耳る人(大竹)。二階堂は日本の夜を牛耳っている。それぞれがいろいろなボタンを持っていて、それを押すと……。

背後には大黒幕として布団に寝たきりの斉木。斉木から手渡された「絶対に押してはいけないボタン」を押すと、斉木が裸踊り(笑)。

ちなみに、日本の黒幕たちのシーンでは「重厚」ランプが点灯する(笑)。

 

5.年上女房の集い

飛永の新婚家庭を訪問する会社の先輩、ギース高佐。飛永の妻はきたろうで、そこに尾関=斉木夫妻、大水=大竹夫妻と、独身の中村が待ち構えている。彼&彼女らは年上女房の集い。高佐の祖母と斉木が同級生という設定(笑)。尾関と斉木が踊りだすわ、大竹が産気づくわの騒動の中、高佐と中村のゆくえは……。

新婦あいさつの中村有志、すごかったです。

 

6.しかりBar

ポール・ダンスのようなポールが立っている「しかりBar」。店長が斉木、客が大竹。ギース&ラバーガールの若者組を、大竹がしかり飛ばしまくる。久しぶりに怒りまくる大竹が見られて大満足(血圧とか大丈夫なんですかね?)。

 

7.さておき倶楽部

アシカ(中村有志)を誤って殺してしまう飼育員(斉木)。上司のきたろうに、さておき倶楽部への入会を勧められる。きたろうはおばあさんの遺体を隠しているが、それはさておき、という設定。例会に出席している尾関は財務省職員で、900兆円の借金を斉木に押し付け、それを受けてしまう斉木(笑)。

途中、大竹+飛永のさておきクッキングがアナログ放送される(笑)。

 

8.コロス

コロスはギリシャ古代劇の合唱隊で、ト書きを説明する役。シティボーイズ+中村の高齢チームが語るは踊るわで大活躍。

顔見知り程度の飛永と尾関が井の頭線で出会ってしまい、気まずい会話という設定の中を4人が赤い衣装を来て動きまくる。

 

9.アフリカ行きの船を待つ男たち

アフリカへ何かを求めて向かおうとするシティボーイズの3人。

そこに来た船は案の定奴隷船で、船長が中村、奴隷が尾関。

もちろん取りやめた三人、斉木が預かっていた友人の遺灰を大竹がぶちまけてEND。

「海は1つだから、日本もアフリカだ」というきたろうのセリフが最高。

 

エンド・トーク

きたろうが「昼寝したくなったが客席がそうさせなかった」といつも通りワケの分からないことをコメント。

尾関がいい加減で、「斉木を見ているようだ」と大竹。

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……という感じでした。

若手が完全に引き立て役に回っていたのですが、8人がぐるぐる動きまわるパワーと、年々作家陣との噛みあわせが良くなっているのが功を奏したのか、最高に面白かった。冒頭に書いたように、ここ数年(ポスト三木聡)では最高なんじゃないでしょうか?

僕はシティボーイズ・ミックス+三木聡からコントの何たるかを学んだと思っているのですが、その感覚が蘇ってきたような気がします。

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