SHINKANSEN☆RX『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII』
劇団☆新感線 SHINKANSEN☆RX『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII』に行ってきました。
新感線は幾つか見ていますが、生バンドが入るSHINKANSEN☆RXを生で見るのは初めて。会場は渋谷ヒカリエのシアターオーブで、こちらも初めてです。
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
作詞:森雪之丞
出演: 古田新太 三浦春馬 蒼井優 浦井健治 高橋由美子 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと 村井國夫 麿赤兒ほか
本題に入る前に、お茶を濁す的な意味で写真を何点か。
シアターオーブのエントランス階。
オーブから東急東横を。間もなく改装ですね。
分かる人には分かる、DXのTシャツを着て行きました。
まあシリーズものの3作目で、古田新太扮する石川五右衛門の冒険活劇なのですが、今回はパーティ感が強いというか、脚本的には深みが薄いタイプにあえてしてあるのだなと思いました。派手な対立軸とか確執とか葛藤とかはあまりなくて、ただただエンタテインメントに徹するという感じ(宙吊りもあったし)。それもまあ、悪くないなと。最後にちょっとだけ、現状の政局批判とも取れるような部分があるのは中島かずきさんらしいのでしょうか。
古田さんはじめレギュラー陣はさすがの安定度。個人的によかったのは高橋由美子さんですね。彼女のコメディエンヌとしての才は『ショムニ』で知っていましたが、アイドル時代からうまかった歌にも磨きがかかっていたように思います。
好演は主役の一人、三浦春馬さん。どういう人か全然知らないんですが、パンフで古田さんが語っていたように“スキがない”です。面白おかしい芝居もシリアスも行けるし、歌って踊って、あんたどれだけ活躍するのよと。で、相手役が蒼井優さん。彼女のことはこれまで全く興味がなかったのですが、元気っ娘盗賊の役を晴ればれと演じていて、こりゃ好きになっちゃうわな〜と思いました。
しかし4時間...これ4時間かかってやる芝居ですかね?とも思いましたが、面白かったのでよしとしましょう(笑)。笑い納めです。
ただ、次はいのうえ歌舞伎見たいな〜と思いましたね。心を引き裂くような葛藤と愛憎……それこそ真骨頂じゃないかなと思いました。その点で五右衛門は1作目が一番良かったように思います。今作は俳優陣が光りまくる舞台、という感じでした。
さて、せっかくの生バンドではありますが、オケピに沈んでいてほとんど見えなかったのは残念でした。
シアターオーブはキャパ2,000というどデカいハコ。JAZZ WEEK TOKYO、大丈夫ですかね...ちょっと心配になりますが。会場への導線が細いのが難点ですね。
こんな夕景が見られたりしました。
渋谷のスクランブル交差点に聖書の人が立ってると、年の瀬を感じますね。
コメントする