2013年1月28日

新しいオーディオ・インターフェース

気がつけば5年も使ってきたオーディオ・インターフェース、PreSonus Fire Studio Projectが、先週の木曜にいきなり電源が入らなくなりました。正確には、ずーっと電源は入れっぱなしだったのですが、(論理的な)コネクションが外れている赤いランプが灯り、「あれ? おかしいな?」と思って電源を再投入したら、ランプは光らず、ハムノイズ的な“ブーン”というパルシブな音が低域で鳴り続けるだけ。たぶん電源部が死にました。

思えば、「とりあえず何でもよいから、ドラムが録れるだけの入出力を確保したい」と思って導入。結局これでドラム録ったことはないですが、Futtongの何曲かと、kyokoちゃんの弾き語りシングルは確かこれで録音した覚えがあります。それ以降は機材も増えたので、入出力のターミナルとして重宝しました。

まあそうしたノスタルジックないろいろは別にないんですが、壊れたときの落ち込みようったら...自分でも驚くくらいですね。やっぱり音楽制作人としての自分はDAWありきなので、その中核が使えないとなると両手を縛られたような気分です。楽器が傷んだりしても、ここまで凹まないでしょう。

で、できれば直して今後も使いたいところではありますが、2月に仕事関係のエディットを諸々やらなくてはいけない関係もあって、早急に代替機を入れなければならないと思って急遽新機材を購入することにしました。

条件としては、

●アナログ8イン/8アウト。デジタルも欲しい

●マイクプリ8基

●FireWireの方がなんとなくよい

と考えたのですが、なぜかマイクプリ2基のMOTU 828mk3 hybridを買って帰りました。まあ、今後を考えるとあんまり外スタで生録りしないだろうなと。一応ADAT入出力があるので、本当に必要になったらマイクプリだけ買い足せばいいかなという感じです。

決定打となったのは、元のシステムと端子的にあまり変わらないので変更が容易なこと、FireWire 800接続だしUSB接続も使えること、1Uで奥行きがあること、後述のデジタル・コントロールドであること。あとは多数派の安心感ですかね。

で、早速接続してみたところ、出音は以前より格段に好みになりました。これはうちのスピーカーとの相性ですね。低域の解像度が上がったというか、余分なところまでは無くて、必要なところが聴こえる感じに好感。録り音はまだテストしていませんが、まあ大丈夫でしょう(笑)。

ほかの利点としては、コンピューター側でほとんどコントロールできる点。MacBookのディスプレイ裏に置いているので、手を伸ばさなくても操作できるのは大きいです。

ただ、幾つか改善しうる不満もそのコントロールに関してあります。

・アウト系のボリュームとアサイン

アウト側にDSPでエフェクトがかけられるのにもかかわらず、ボリュームの変更ができないんですよね。DAW側でマルチ出しして、828mk3 hybrid側でバランス調整ができない……のはまあそんなことはしないと思うんですが。例えば同じソース(iTunes)などを複数のモニター・スピーカーに振り分けて切り替える、ということがどうやったらできるのか分かりません(できないのかも。というかできない)。ボリュームの変更ができるのはMONITORとして選択したものだけですが、複数選択すると自動的にマルチチャンネル扱いになってしまうのはニントモカントモ。

・USBコントローラーが使えない

「HUIプロトコルに対応してますよ」という割に、実際に828mk3 hybrid本体に接続したコントローラーでないと使えない。よってPreSonus FaderPortでのコントロールができません(できるのかもしれないけれどやり方が分かりません。IAC経由? それだって受け付けなさそう)。

 

とまあ、こうした不満はあるんですが、MOTUにさえやる気があればファームウェアの更新でどうとでもなりそうなので、期待したいです。基本的には気に入っています。

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