2014年3月 2日

『自転車"道交法"BOOK』

疋田智/小林成基/こやまけいこ『自転車“道交法"BOOK』(エイムック)という本を買いました。

僕は一応、自転車関係の道交法は分かったつもりでいたので、相方に読ませようと思って買ったんですね。735円と安いし。

ところが、これ、いい意味でとんでもない本でした。

例えば自転車で、ちゃんと車道の左側通行を遵守して走っていたところ、そこが左折専用レーンになってしまったとき、どうします?

それが十字路ではなく、Y字路だった場合はどうします?

実はそれに対する正解は、今の道交法解釈上はないんです。つまり道路デザインが自転車を前提にしていない(最近一部で改善されつつありますが)。それを告発する本だったのでした。告発という言い方が過激だとしたら、その問題を一緒に考えて行かなければならないという問題提起をしている本でした。

僕は今、スポーツ車(正確にはスポーツ車の“ような”自転車)に乗っていますが、何もスポーツ車に限った話じゃないんですよね。こういう言い方は良くないかもしれないけれど、自転車の価格とマナーは反比例する部分もあるんじゃないかという気がします。お金の有無の問題ではなくて(お金持ちだって安い自転車乗ってる人いるでしょう?)、自転車が車両であるという意識の差と言いますか。もちろん車種関係なく、ルールを守っている人/いない人は両方いるわけですが。

特に学生さんがひどいな〜と思うことも多いのですが、これは周りの大人がちゃんとルールとマナーを知らないから教えられないからでしょう。日本の道路政策そのものが自転車のことを考えていないんだから、そりゃ仕方ないなと思う部分もあります。だからこそ、サイクリストから「これはおかしいでしょ」という声をちゃんと上げていかなければいけないんじゃなかなぁと。

別に自分が意識が高いとかいうつもりはなくて(だって僕だって気が付かずルール違反していることだってあるでしょうしね)、みんながルールを守らないと、あるいは守れるような立法・行政デザインをしてもらわないと、僕自身が危ない目に遭う可能性が高くなるからこういうことを言いたいのであります。一台だけ逆走してくる自動車がいたら、みんなが危ないでしょ? それと同じなんだよね。

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