2014年3月 5日

Jazz The New Chapter

最近自転車の話しかしていない僕ですが、音楽も(コントもプロレスも!)忘れていませんよ!

いろいろとお世話になっている柳樂光隆さんをはじめとする皆さんが尽力された『Jazz The New Chapter』というムックが出ました(私の勤務先の商品ではないですが)。

ロバート・グラスパーやら、LAシーンやら、ヨーロッパのフューチャー・ジャズやら、“新しいジャズ”に目配せの行き届いたムックです。

まだ全部読んでないんですが、やまだ(仮名)さんが、

……とおっしゃるので、柳樂さん、村井さん、原さんの鼎談を読みました(みんな読むといいよ)。

で、思ったことは、もうこの音楽……今ある、ジャズをルーツに持つ新しい音楽は、ジャズと呼ばなくていいんじゃないかと。それが「New Chapter」でもいいんじゃないかと。

「ジャズ」という言葉は、なんだか堅苦しいワクのように僕には感じられます。人によっては、電気楽器を入れた時点でジャズとは認めないし、クロスオーバー〜フュージョンなんてもってのほか、あるいはフリー・ジャズも、モードだってジャズとは思っていない人もいる。

そんな迷惑なワクなんて飛び越えて、かっこいい音楽をかっこいいって言おうよ、でいいんじゃないかなぁ……と。

そこと「ジャズをルーツに持つことを誇る」ことは、まるで別なんじゃないかなぁと思えてきました。

(正確にはもともとそう考えていたとも言えますが)

 

……ということをツイートしたら、柳樂さんは

……とおっしゃっていて、それもよく分かるし、その姿勢は応援してます。でも、僕自身はちょっと考え方が違うんですよね。ギル・エヴァンスは確か“いい音楽とそうでない音楽があるだけだ”と言ったと思いますが、それに近いです。音楽ファンとジャズ(しか聴かない)ファンの間に、大きな分水嶺があるんだろうな……。

 

ジャズ論になると、つい考えてしまうのは亡父のことなのですが、例えば彼が存命だったらグラスパー聴いたか?と問われると、ちょっと想像もつかないです。なんとなく、「これがジャズ」とは言わないけど、好んで聴いたんじゃないかなという気はします。US3とかはボロクソに言っていたし、僕もボロクソに言ったんだけど(笑)。

ともかく、これ見ながらネットでいろいろ試聴するだけでも、「ジャズをルーツにした今の音楽」が分かる感じがするので、音楽ファンは必携。ジャズ・ファンで読まない人は、間違いなくガラパゴス。

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