2014年4月 5日

【ネタバレ】劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『蒼の乱』

劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『蒼の乱』行ってきました。

チケットが4列目と聞いていて、おやー、かなり前だな〜と思っていたら、1〜3列目はステージでつぶしているので、なんと最前列! しかもほぼ真ん中...ありえねぇ。

脚本とか演出とか演技とかすべてさておいて、この超良席による迫力が圧倒的すぎて、何にも言えねぇ……。

ゲキシネが見られなくなりそう(見るけど、迫力50%減かも……)。

 

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しかし、正直に言えば、期待していたようないのうえ歌舞伎ではなかったんですね。

もっと血生臭いもの……一人の命の重さ、大勢の命の重さをぐっと問いかけるようなものを期待してしまっていたんですが、天海さん主演と、現実で生臭いことがたくさん起こっているので、脚本の中島かずきさんはそれを避けたようです(公式サイトより)。

演技の方は、相変わらず早乙女太一の殺陣のキレっぷりが半端ないですね。どうしたらあんな早く刀を振れるんだろう? 相手にも、彼の弟の早乙女友貴をはじめ、殺陣マスターが参加しているので、そうしたシーンのスリリングさったらないですね。ただ、主演の松山ケンイチも頑張ってるんだけど、さすがに彼のテンポだと遅いんですよ(でもよくやってる)。

松山ケンイチ、ドラマや映画ですら見たことなかったんですが、彼が演じるところの坂東武者、将門小次郎は単純な人柄ゆえに、いろいろな思惑に翻弄されてしまう……まあそれだけの話と言えばそうなんです。ただ、彼の純朴さがないとストーリの端緒がありえないので、仕方ないと言えば仕方ないのかな。もっと業と業がぶつかりあって命削ってく感じが欲しかったなぁ……。演技そのものは非常に熱の入った感じで、良かったと思います。

あと、粟根まことさんが、なんと一回手が滑って太刀を落とすということがありまして(少なくとも僕と相方にはそう見えた)、でも平然と拾って続けていたのはさすがでした。

あと、音楽で、平幹二朗が最初に登場するシーンがEDMもどきでした(笑)。もうEDMもそこまで記号化されてるのかと思うと笑ってしまいました。

 

とはいえ、やっぱり迫力に圧倒されました。はい。

演出も、舞台装置を含めて、またよく凝っててね。お金のかかってるプロダクションってすごいなと思いました。

あと、最前列前に、パーライトが天方向に向かって40本くらいあったんですが、これがまぶしいかなと思ったんですけど、ギリギリ頭上を超えていきまして、さすがだなと思いました(というか当たり前なんだろうな)

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