自転車以外に何が必要か?
スポーツ自転車を買ったときに、車体以外で何が要るのかな……を考えてみました。まああちこちでこういうテーマで書かれたものはありますが、僕なりにまとめてみます。
【法律上必要なものなど】
●フロント・ライト 4,000円くらい
法律上必要です。照度等は都道府県ごとに異なっているようですが、10m先が視認できるものとか言われています。そして夜間は点滅ではなく点灯で使用します。僕は2つ使っていて(暗くて全然見えないので買い足した)、一つは点灯、もう一つは自身の居場所を示す意味での点滅です。日中も点滅で使っていることもあります(対抗してくる自転車や歩行者へのアラートの意味で)。電池の消費を考えると、USB充電型がお薦め。夜間に乗らない方ならなんでもいいんでしょうが、4,000円くらいのものなら夜、市街地で乗るにも照度は十分だと思います。
●ベル 500円くらい
これは法律上取り付けが義務付けられていますが、同時にやたらめったらのことでは鳴らしてはいけません(自動車の警笛と同じ扱いです)。ショップによっては、しれっとベル無しで納車しようとしますが、公道走れないので、受け渡し前に確認を。
●リア・ライト 2,000円くらい
法律上は赤い反射板の取り付けが義務付けられていますが、代替として赤いランプの取り付けもよいと思います。というか僕はこれが無いと怖くて乗れません。フロント同様、USB充電型を2タイプ持っていて、一つはフレームに、もう一つはヘルメット後頭部に取り付けています。
●防犯登録 500円
これも法律上必要です。新車の場合はショップで登録させられるので問題はないかと。
●ペダル 2,000円くらいから
法律上でもなんでもない……ペダルが無いと乗れません(笑)。スポーツ自転車はペダル無しで販売されていることが多いです。たぶん最初はフラット・ペダル(まあ普通のペダルです)だと思いますが、あまり安いのだと足の動きを動力に変える上での効率が落ちます。一般に大きいものほど踏み込みやすいのですが、その分重さとトレードオフになります。軽くて薄くて大きいものもありますが、そういう製品は価格とトレードオフになります。僕は、フラット・ペダルはMKS(三ヶ島)ペダルを使っていますが、愛車とのルックスのバランスを考えて買うと良いでしょう。
←所持品ではありません
【安全のために有った方が良いもの】
●ヘルメット 5,000円くらいから
万が一のことを考えると絶対用意したいのがヘルメット。高級なものほど軽量です。ただ寿命は3年と言われているので、あまり奮発しても仕方ないかな……と思います。
●グローブ 3,000円くらいから
特に悩むのは冬用で、とにかく手がかじかむので、タフなヤツがお薦めです。まあホームセンターで売ってる作業用のとかでもいいかもしれません。怪我を防止する意味では、冬以外もグローブはした方がいいです(僕は怖くて素手で乗れなくなりました)。春夏秋用は、指抜きのダイレクト感が捨てがたいのですが、指先だけ日焼けするので要注意です(結構間抜けです)。一番試行錯誤しているところで、たくさん持ってます(笑えない)。変なものを買うよりは素直に自転車用のものを買うのがお薦め。外気温の目安がパッケージに書いてあるものもあります。
←所持品ではありません
●アイウェア 3,000円くらいから
裸眼視力の良い方は、まあ安いので全然問題ないと思いますが、僕は近視なので度入りを。Zoffで作ったブルーミラーレンズのもので、安いなりに満足しています(それでも1万円ちょっとしたかな?)。うちの相方なんかド近眼なので、ちゃんとしたメガネ屋で買ったので結構高いです。
アイウェアは、直射日光からの保護もそうですが、虫やホコリ、危険物の飛来から目を守る上では欠かせないところです。メガネ着用の方はメガネでもいいんだろうけど。紫外線に当たると色が濃くなる調光レンズもあり、これだと昼夜兼用になりますが、あまり安いものは数年で色が抜けるそうです。
←所持品ではありません
●すそバンド 500円くらい
スポーツ自転車は軽快車と違ってチェーンガードがありません。ですので、ズボンの裾がチェーンで汚れたり、最悪の場合はフロントギアとチェーンの間に挟まって巻き込まれ、コケるは裾がボロボロになるわ、といったことがありえます。ただのベルクロのついたバンドなのですが、必要と思われる方はぜひ。僕は裾をまくってしまうことが多いので、あまり使いませんが、女性の方はそうもいかないでしょうし……。
●保険 1,000円/年(赤TS)くらいから
自分の保険もそうですが、いわゆる自賠責には入っておいた方がいいと思います。誰かを怪我させたりしたときに安心。最低限赤TSマークくらいは保険をかけておきたいです。
●ボトル 1,000円くらい
スポーツ自転車に乗る際は、水分補給はマストです。あっという間に脱水症状→熱中症になります。僕の場合だと10分ごとに一口飲むくらいです。ちなみに、暑いときに頭からかぶれるように水にしています。
●ボトル・ケージ 1,000円くらい
ボトルをフレームに取り付けるためのもの。つい“ペットボトル兼用”とか買ってしまいそうになりますが、ボトルとセットで、がお薦め。ペットボトルだと開閉の手間があって、停車中に飲もうとしてキャップを落としたり……といったことがあるので。
●サドル(場合によって) 4,000円くらいから
完成車にはサドルがついているのですが、合わないと痛くて乗れないんですよ。まあよほどのものでなければ大丈夫ですし、乗っているうちに臀部に筋肉がついてきて大丈夫になったりするんですが……。パッド入りのレーサーパンツを履けば緩和できるし、柔らかい樹脂の入ったサドルカバーもあるので、そういうものを利用するのも手。まあまずは乗ってみてから考えればいいかな……。
←所持品ではありません
【保管等で必要なもの】
●鍵 1,000円くらいから
鍵にもいろいろ種類があります。強度で言えばU字ロックが安心ですが、持ち運びを考えると憂鬱だったりしますね(重いから)。クロスバイクなら、そんなに高級なホイールを履くことはないと思うので、そこまで気にしなくてもとは思いますが、念のためホイールもロックできるように、最低2つは持っておきたいところです。
●スタンド 1,500円くらいから?
スポーツ自転車では通常付属しないので、必要な方はどうぞ。
←所持品ではありません
●メインテナンス・スタンド 1,500円〜
これは後輪を浮かせた状態で固定して、チェーンや変速機などのメインテナンス時に使うものです。まあ無くてもなんとかなるんですが(ひっくり返してメンテすればいいので)、室内保管を前提にすると、なんらかの室内用スタンドは必要かな……と思います。うちはポール・スタンドがあるので、メンテのときにしか使いませんが。玄関先駐輪だと盗まれる危険倍増。雨に濡れるのも傷みやすいので、どうしても外に置かざるを得ない方はカバーも買いましょう。
【日々のメインテナンスで必要なもの】
●空気入れ 3,000円くらいから
スポーツ自転車のチューブは、大抵フレンチバルブ(仏式)という形式で、例えばスーパーの駐輪場にある空気入れでは空気を入れられません。一応仏式対応とうたっているフットポンプなども出ていますが、普通の形で、仏式対応のポンプがあった方がいいです。最低限、週に一度は空気を入れた方が、パンクのリスクが減ります。
●アーレンキー 1,000円くらいから
6角レンチです。6mmまでのセット、あるいは8mmまでのセットがお薦めです。“そういうのはショップで見てもらえばいいじゃん”と思う人もいるかと思いますが、サドル1cm上げるのにいちいちショップまで行っていられないということも多々あるので。アーレンキーのセットがあると、いろんな調整ができるので助かります(例えばブレーキシューが常にリムに当たってしまう、とか)。必要な人は携帯工具もあった方がいいですが、携帯用だけだと作業性が悪く、最悪ナットをなめてしまうので、普通のものをまずお薦めします。
←所持品ではありません
【外出時のトラブルに備えて】
●交換用チューブ 1,000円くらい
パンク対策用。僕も一度出先でパンクしましたが、交換チューブを持っていて事なきを得ました。例えば、2kmくらいの通勤に使うのだったら、押して持って行って自転車屋に駆け込むとかできますが、なかなかそうはいかないので。スポーツ自転車は、簡単にホイールが着脱できるので、パンクしたらチューブごと交換するのがてっとり早いです(クイックリリース前提で話をしています)。
●タイヤレバー 500円くらい
チューブ交換時に必要です。ショップの人は無くても外れるようですが、素人は無いと無理です。
●携帯用ポンプ 2,000円〜
出先でチューブ交換しても、空気が入れられないとアウトです。二酸化炭素のボンベを使うものなど、さまざまなタイプがあります。
●サドルバッグまたはツール・ケース 2,000円〜
携帯工具をまとめておくためのもの。ツールケースはボトル・ケージに入れておくものですが、クロスバイクだとボトルケージが1つしか取り付けられないこともあるので、要確認。サドルバッグの場合は、反射板やリアライトと干渉することもあるので、これも要確認。僕はサドルバッグを使っているので、反射板やライトはシートステー(フレームのサドルから後輪部のところ)につけています。
●サイクルコンピューター 2,000円〜
安いものでいいので、スピード・メーターと距離計を兼ねたサイコンはあった方がいいかなと。30km/h(クロスバイクだと簡単にそのくらいの速度が出せます)の速度制限のあるところとかもありますからね。僕は何より時計として重宝しています。
…と、3万円くらいはあっという間に到達してしまうので、予算として意識しておくとよいでしょう。法令上必要なもの以外は買い足して行ってもいいんでしょうが……早めに買っておいて後悔することはないです。
メインテナンス系のものやウェアはまた別だったりするので、悩ましいところですが、機会があれば書いてみます。
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