2018年2月 3日

Granite Design Hex Stand

 

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家人のグラベル・ロード(リアがスルー・アクセル)に、手持ちのメインテナンス・スタンドが合わないので、どうしたもんかなと思っていたところ、このスタンドの発売を知りました。ホローBB軸に通すタイプのスタンドです。代理店のAltenative Bicyclesさんに連絡を取って送っていただきました。川口市内(というか鳩ヶ谷)の業者さんです。ラブ地元。鳩ヶ谷には日東もありますね。

 

さて、折りたたんだ状態がこんな感じ。

 

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ホローBBに通す軸部分は5mmアーレンキーで固定します。

 

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さらに、脚部分のクイックは締まり具合を4mmアーレンキーで調整。ご丁寧に、スタンド使用時、収納時の固定位置をマーキングしてくれています。メーカーサイトによるとあくまで目安だけど、まあこの位置にしてくれた方がいいよね、的な感じのようです。

 

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で、ホローBBに通すパーツは10mmの軸の上に19mmのカバーがかかっている状態。分解するとこんな感じです。

 

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先端で止めているボルト+ワッシャーは2.5mmアーレンキーで外します。このボルト、ナメないように要注意です。先に10mm軸ごと本体から外れるので、作業用グローブで軸をホールドして回すと良いでしょう。このボルト+ワッシャーは下段の19mm軸の先端止めで、根元側はゴムリングと大きなワッシャーで止める形。最下段は後述のクランクフィキシングボルトです。

 

さて、某記事で「シマノMTB/ロードクランク用アダプター同梱」とあったのですが、これはこのスタンドが使えるようにする専用のクランクフィキシングボルト(下写真左)です。なぜならシマノのクランクフィキシングボルト(下写真右)は貫通していないから。シマノ標準品は樹脂製ですが、ヘックススタンドに付属するものはアルミ製です。

 

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言わずもがなですが、クランクフィキシングボルトを緩めるには、先に左クランクの固定ボルトを両側均等にゆるめる必要があります(このボルトもなめやすいので注意)。写真では普通のアーレンキー(5mm)ですが、取り付けはトルクレンチ(12-14N)でやらないといけませんよ。これはアヘッドステムの取り付けと同じ要領(固定はトップキャップ→ステム)です。

 

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さて、装着してみるとこんな感じに。

 

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リアのクイックを両側で挟むタイプの一般的なメンテナンススタンドは、リアディレーラーやディスクブレーキ周辺のメンテがしづらいのですが、これなら万全そうです。

 

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BlueLugのパンダデカペダルも干渉しません。

 

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先述のクランクフィキシングボルトの関係で、当分はこの車体専用になります。という意味では、1つの車体に限定すれば難しくはないのですが、複数の規格の違うクランクの車体で使い回すのは、一手間かかる可能性のあるものではあります。「軽くてコンパクトなのでレース会場にも持っていって使える」というのが本製品のウリの一つですが、みんなで共用できるタイプではないのかも...と感じました。だからこそ個々人で持っていけ、ということなのでしょう。軽いし。

 

こうした情報はメーカーサイトのFAQを読むとよく分かります。また、メーカーではこの交換用クランクフィキシングボルトだけも販売しているので、Alternative Bicyclesさんでもたぶん扱ってくださるのではないかな、と思います。

あとクランクフィキシングボルトに穴が空いているので、そこからクランク軸内側に水や汚れが入るんじゃないかとちょっと思いますが、そんなもんデュラグリスでも塗ってザーザー洗えば別にいいんじゃないの?という気はしますね。たまにバラしてメンテするくらいでちょうどいいんじゃないでしょうか(だってFSA MegaExoとかもともと空いてるわけだし)。

もう一つ、まだこれは実車で試していないのですが、オフロード車はタイヤに泥がついたりしやすいんですね。それを洗車するときに、普通のメンテナンススタンドだと、後輪は回っても前輪は常に設置した状態なので回しにくいんです。でもこのスタンドだと、前輪をひょいと上げて、くるくる〜と回すことができるので、洗車しやすそうだなぁと思います。

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